おはようございます。
今回の記事は『うまくいっている人の考え方』(ジェリー・ミンチントン著)をもとに、僕が実践してきて≪体験したこと≫≪考えたこと≫≪気付き≫≪関連情報≫を発信しています。
今回は「モノで自分の価値が高まることはない」をテーマにお話ししていこうと思います。
本書では『第2部、99.所有物で自分の価値を高めようとしない』にあたる部分です。
第2部は『より良い考え方を選ぶ』がテーマとなっています。
自分にとって安心できる、過ごしやすい環境づくりをするためには、それに合った『考え方』を模索していく必要があります。
考え方は「判断基準」と言い換えても良いかもしれません。
世の中にはたくさんの考え方、判断基準があふれかえっています。
そのひとつひとつを良い悪いと区別するつもりはありません。
しかし、「自分に合う考えなのかどうか?」「この考え方は自分をより良くしてくれるか?」くらいは考えたっていいはずです。
そういったものを少しずつ見つけていけると、結果的に「心おだやかに生きる」ための環境がそろってきます。
ひとつひとつはとてもシンプルな考え方ですので、少しずつ試してみて自分に合うかどうかを考えてみてください。
自分の価値はモノで決まらない
「他人に見せつけるために高い買い物をするのは意味がないよ」
という考え方です。
ちがうちがう…
「これは自分のために、ただただ自分が満足するために買ったんだ」
というお気に入りのアイテムだったら何も問題ないと思います。
ただ、そこに少しでも「自分をより良く見せよう」「自慢できるかも」なんて思いがあったら…考え直したほうが良いかもしれません。
だって…相手がそう思ってくれるかは、相手が決めること。
こちらが思っていたような反応を示してくれるかは分からないんです。
相手が思うような反応をしてくれなかった場合…
ムスッとして不機嫌になるんですか?
「価値の分からない人ね!!」って怒るんですか?
自分が買ったもので気分や機嫌が悪くなる、人間関係が悪くなるのであれば、たぶんその買い物は間違っていたんじゃないかなと思います。
そもそも、持っているモノで自分の価値が上がることはありません。
ただの妄想です。
たとえば軽自動車から高級外車に乗り換えたとしましょう…
・急に他人にやさしく…できません。
・怒りっぽかった性格が穏やかには…なりません。
・分からなかったことが分かるように…なりません。
・できなかったことができるようにも…なりません。
・移動速度も…さほど変わりません。
何も変わらないんです。
ただただ「軽自動車から高級外車に買い替えた」という事実があるだけです。
「〇〇でワンランク上の生活を…」とイメージさせる広告は、それを売る側の常套手段ですが、イメージ=ただの錯覚だということに気づいたほうが良いです。
AMISHOにとってのモノの価値
では…モノで人の価値が決まらないのであれば、モノとは何のために持つのでしょうか?
個人的な見解なので異論は認めますが、ズバリ『利便性・機能性(道具としての価値)』です。
世界的なマーケティング学者の一人であるセオドア・レビットが顧客にとっての「価値」とは何かについて引用した有名なたとえ話をご存じですか?
「1/4インチのドリルを購入した人々が実際に必要としているのは、直径1/4インチの穴である」
つまり「モノが何を実現できるのか」が大事なのであって、モノである製品が価値をもつのではないということです。
とてもシンプルな考えです。
ミニマリズムはより良い考えかもしれない
話は変わりますが、
すこし前に「モノを手放す(捨てる)」ミニマリズムが流行しました。「断捨離」とも言いますね。関連書籍もたくさん出版されています。
かくいう私も「ミニマリズム」「断捨離」の書籍を読んで影響を受けたひとりです。
今回のテーマとは若干異なる感じもしますが「モノを手放す ≒ 意味のない買い物をしない」という点では似ているので、共通点やより良い考え方が見いだせるのではないかなと思っています。
ちょっと書籍紹介
ここで僕が影響をうけた書籍をひとつ紹介します。
『[禅的]持たない生き方』(金嶽 宗信 著)です。
この書籍にある「持たない生き方」というのは
・今持っているものを手放す
・無駄なものを買わない
だけではありません。
ただ単に「モノを持たない」というだけではなく「悪い感情を持たない」「よけいな人間関係を持たない」というミニマリズムの枠を超え、私のメインテーマである「心おだやかに生きる」考えとも重なる部分が多くてとても参考になりました。
内容が気になる方は、ぜひいちど手に取って読んでみてください。
余計なモノを持たないメリット
さて、話をミニマリズムに戻して…
「余計なモノを持たないメリット」について考えてみましょう。
・靴や鞄を減らすと手入れの時間も楽です。
・目的の書類が見つけやすいです。
・部屋もスッキリして気分もよくなります。
・余計なモノを買わないからお金も浮きます。
まだまだあると思います。
多くのモノは物理的にスペースを圧迫するだけではありません。知らず知らずのうちに時間と精神まで圧迫してきます。
具体的には
「買うために選ぶ時間」
「モノを選ぶ判断力」
「モノを考える時間と精神力」
「モノを探す時間と見つかるまで探す精神力」
「手入れをする時間」
「モノを捨てる時間と決断力」
「モノに執着する精神」
こんな感じのものが『モノ』と一緒に憑いてきます。
これら『モノ』を手放すことで、この憑きものから解放されて精神的にも時間的にも余裕が出てきます。
ちなみに精神力・判断力は体力と同じで有限です。より良い判断をするためには精神力・判断力のムダ使いは避けるべきなんです。
とはいっても、身の回りのモノすべてを捨てるわけではありません。
お気に入り、必要最低限のモノで生活できれば本来あるべき1日に戻れます。これは『心おだやかに生きる』ための健全な環境づくりです。
僕のミニマリズム実践での変化
僕の場合は洋服や書籍・書類が非常に多かったのですが、しばらく着ていないものや使っていないもの、読み終えて再読しなかった本はどんどん処分するようにしました。
書籍に関しては、購入して再読しそうなものはとっておきますが、そうでないもはメルカリなどで売って次の書籍の購入資金にしています。
【仕事服】
・夏服(半袖3枚)
・冬服(長袖3枚)
・ネクタイ1組
・ズボン3着(夏冬兼用)
・リュック1個
・スーツ1組
【私服】
・夏服(半袖3枚、半ズボン2枚)
・冬服(長袖3枚、ズボン2枚)+アウター1着
・トレーニングウェア2組
・シューズ2足、革靴1足、サンダル1足
・ポーチ1個
・帽子夏冬で各1個
【書籍】
・約10冊(電子版は除く)
【書類】
・保証書などは保証期間内のものだけ
・説明書はいらない
こんな感じを維持しています。
服選びの時間や失くしたり、探したりする手間がなくなったので、時間に余裕もできてとても満足しています。
~まとめ~
・自分が満足できるできるものを買う
・『[禅的]持たない生き方』はおすすめ書籍
・ミニマリズムは心と時間とお金に余裕ができる考え方
今日も良い1日となるように、健やかにお過ごしください。
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