イラっとしたときの対処法

この記事は約5分で読めます。

「相手のちょっとした言動にイラっとする」「思い通りにならなくてイラっとする」「何度言っても言うことを聞かない相手にイラっとする」

皆さんもこんな経験はあると思います。
しかもそのことを思い出しただけでも…イラっとするしモヤモヤする。

今回は、そんなイラっとしたときの工夫を書籍と共に紹介します。

①コントロールできること、できないことを区別する

この区別はこのブログが目指す『心穏やかに生きる』を実践するうえで”超”重要事項なのでしっかり頭に叩き込んでください。

コントロールできること:自分の行動、習慣、発言、感情、考え方
コントロールできないこと:相手の行動、習慣、発言、感情、考え方、自然現象

要するに…自分の事はコントロールできるけれど、相手や自然現象はコントロールできない

厳密にいうと少し違うのですが…心穏やかに生きるを目標とする場合は『自分の事しかコントロールできない』くらいに考えてください。

自然現象は分かりやすいですよね。天気・気温、地震や自然災害は、対策はできますがコントロールはできません。

相手についてはどうでしょう?
『あの人は私の言うことを聞いてくれる』『あの人は〇〇という考えだから、こう言えば良い』
なんてこともあるかもしれませんが、必ずうまくいくとも限りません。

むしろ「こうしてほしいのに、してくれない」「何度言っても、言うことを聞かない」「あの人はいつも怒っている」「努力しているのに、あの人は認めてくれない」ってことのほうが多いと思います。

話し合いや歩み寄りで解決することもあるかもしれませんが、実際にどうなるかは相手次第。自分の思い通りになるかは分かりません。

コントロールできないものをコントロールしようとするから不満が生まれるし、イライラするんです。

僕はこの考えをいつも『車の運転』に例えて説明しています。

・アナタは自分が今乗ってる車しか運転できません。
・アナタは前を走っている車のスピードを上げることも下げることも止めることも、右折も左折もさせることはできません。
・クラクションを鳴らせば、もしかしたら相手は止まってくれるかもしれませんが…そのまま突っ込んでくるかもしれませんし、逆ギレされてあおり運転の被害にあうかもしれません。

という感じです。

交通事故を防ぐためには、まずは自分が安全運転を心がけることが大切です。つまり相手の運転に頼らないで、自分の車をしっかりコントロールすること。人間関係も同じだと考えています。

まずは、コントロールできるのは自分」「相手はコントロールできないということから理解しましょう。

②求める心を『理解』する

ここからは「書籍:反応しない練習」の一部紹介となります。人間関係や感情のコントロールにおいて「これほど参考になる本はない!」というくらいの超良書です。

私の人生においても、何度も参考にさせていただいてますが、ぜひ一度手に取って繰り返し読んでみることをオススメします。

さてさて…話をもとに戻します。

コントロールできること、できないことを区別したうえで、
そもそも「なぜイラっとしてしまうのか?」について考えてみましょう。

・相手が自分が思っている言葉をくれない。
・相手が評価してくれない。
・相手が自分の言うとおりに動いてくれない。
・相手が自分に対してやさしくない。

まとめると…
自分の欲求が満たされないから
という言葉でまとめることができます。

「いやいや、私はそもそもソイツのことが嫌いなんですよ。嫌いな奴だからイラっとするんです」なんてこともあるかもしれませんが、

そもそもなんでその人のことが嫌いなのか?

・いつも横柄な態度をしてくる→相手が自分の気分を悪くする態度だから
・見た目が生理的に受け付けない→相手が自分の好みではないから
・信用できない→相手が信用に足る人ではないから etc…

最終的に『自分の欲求が満たされない』に帰属します。

自分の思いどおりにならないからイラっとしちゃうんです。

この書籍では

”求める心のことを仏教では『渇愛』と呼ぶ。
「求め続け、いつまでも渇いてる満たされない心」のこと。” 引用:反応しない練習

と書かれています。

『求める心』が原因で怒りや苛立ちが生まれるんですね。ではこの求める心をどうすればよいのでしょうか?

答えは「心とは、そもそも…そういうもの」と『理解』しておくこと。

「求めても満たされるとは限らない」「反応してもしょうがない」という理解です。理解することで、いままで何となくあいまいだった欠落感や焦り、渇きが収まって「人生はそういうものなんだ」という『肯定』が生まれるんだそうです。

この「求める心を理解すること」が怒りや苛立ちをコントロールする第一歩となります。

③心の状態を見る方法

相手はコントロールできない、求める心を『理解』することが分かったとしても、イラッとした感情はまだ落ち着かないと思います。

ここからが日々の実践です。少しずつ取り組んでいきましょう。

『心の状態を見る』という習慣を持つことで日頃のストレスや怒り、落ち込み、心配などの反応を抑えることが可能となります。

今回紹介した「反応しない練習」にもさまざまな方法が記されていますが、そのうちの1つを紹介します。

言葉で確認する【ラベリング】

イライラしていたら「私はイライラしている」、緊張していたら「私は緊張している」と確認する。

ラベリングは「瞑想」でも良く使われる方法ですので、目をつむって実践すると心が落ち着きやすいと思います。

日常動作にもラベリングを取り入れます。
ex.)歩いているときは地面に着いている足を「右足・左足・右足…」と確認します。また、深呼吸するときは「吸っている。吐いている。」と確認します。

心の状態や体の動作を客観的に言葉で確かめる習慣を身につけると、反応から抜け出しやすくなります。

~まとめ~

・コントロールできること、できないことを区別する
・相手への期待、欲求が満たされないとイラっとする
・相手はコントロールできないのだから、そういうものと『理解』する
・自分の状態、感覚を「言葉で確認する」練習をする
・客観的に確認することでイラっとした感情から抜け出しやすくなる

今日も良い1日となるように、健やかにお過ごしください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました